2019/10/25更新

2019年度 第3回福島リサーチカンファレンス(FRC)

原子力水素安全に関するワークショップ2019

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 廃炉環境国際共同研究センター(CLADS)では、令和元年10月17日(木)と18日(金)に、福島県双葉郡富岡町「ホテル蓬人館」において、令和元年度第3回福島リサーチカンファレンス(FRC)として、「原子力水素安全に関するワークショップ2019」を開催しました。

 福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、燃料デブリなどの含水放射性廃棄物の長期保管を行う際に、廃棄物保管容器内で放射線水分解などによって発生した水素が容器内に拡散・滞留し、着火すると燃焼・爆発に至るため、これら一連の挙動の結果を通して容器壁への影響などを評価する必要があります。水素挙動の評価の重要性は認識されていますが、今後、燃料デブリなどの取り出しや輸送・貯蔵を行う上で、このような水素安全の検討はさらに重要となります。

 本カンファレンスでは、水素安全を主題に、国内外の原子力水素安全に係わる専門家が、我が国及び海外での取り組みの状況や最新の研究成果を紹介し、意見交換を行いました。また、国内外の学生・若手の研究交流を目的に6件のポスター発表を開催し、討論を行いました。

 初日の10月17日(木)は、原子力全般に亘る水素安全の基調講演と国内外の専門家による水素安全に関する各国の取り組み状況の紹介を行い、翌日の10月18日(金)は技術セッションとして、水素拡散等の解析的及び実験的研究、再結合触媒器を用いた水素濃度緩和技術、水素燃焼に関する最新の研究成果の発表が行われました。ポスターセッションでは、国内外のシニア・中堅・若手が活発に交流した姿を公開しました。

 参加者は、17日は、海外から5名(フランス2名、ドイツ2名、フィンランド1名)、国内から40名(大学、企業、IRID、原子力機構、など)、最終的には、45名となり盛況でした。

  • 集合写真
  • ワークショップの様子

開催概要

水素燃焼を含む原子力水素安全は福島第一原発の廃炉における放射性廃棄物の長期保管時の重要課題の一つです。
 本カンファレンスでは、国内外の専門家による講演や成果発表を行い、参加者との情報交換を通して研究開発の一層の進展を図ることを目的としています。情報交換の分野は、原子力水素安全に関する活動状況、解析および実験的研究、再結合触媒(PAR)による水素濃度緩和対策の研究、水素燃焼研究です。
 並行して、若手研究者によるポスター発表を行い、情報交換を通して研究開発へのモチベーションを一層高めることを期待しています。

日時 2019年10月17日(木)~18日(金)
※公開セッション:17日(木)
 11:00~12:00
 13:30~14:50
 15:20~17:30
場所 ホテル蓬人館(富岡町) https://hojinkan.jp/
 福島県双葉郡富岡町小浜44-2
 TEL:0240-23-7728
使用言語 英語
講演内容 プログラム
参加費 無料
昼食 ホテル蓬人館のレストランがご利用頂けます。(数量に限りあり)
ホテル蓬人館⇔「さくらモールとみおか」行きのシャトルバスを運行しますので、お弁当等をご購入頂けます。
※さくらモールとみおか
 福島県双葉郡富岡町大字小浜字中央416
テナント一覧はこちら
懇親会 10月17日(木)18:30~20:00
場所:ホテル蓬人館
参加費:5,000円(税込)
送迎バス いわき駅から会場へは無料送迎バスをご利用ください。
バス発着場所(いわき駅前)
バス運行表
アクセス 羽田空港からいわき駅へのアクセス(英語版)
成田空港からいわき駅へのアクセス(英語版)
いわき駅からホテル蓬人館へのアクセス
申込方法 インターネットでの申し込みのみの受付となっております。
下記の申込フォームよりお申込みください。
申込フォーム
※申込〆切:9月17日(火)16:00
※申込みにつきましては、先着順で受け付け会場の収容人員に達し次第終了
 とさせていただきます。
お問い合わせ先 FRC事務局
E-mail:

会場マップ