2021年度　第1回福島リサーチカンファレンス（FRC）

　国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 廃炉環境国際共同研究センターでは、令和３年6月28日(月)に、令和３年度第１回福島リサーチカンファレンス(FRC)として、「英知事業ワークショップ～日露共同研究の公募に向けて～」をオンラインで開催しました。

　本カンファレンスは、「英知事業　国際協力型廃炉研究プログラム（日露原子力共同研究）」の一環として、幅広い分野の研究者や廃炉研究者が参加し、廃止措置に関する日露間での基礎基盤の共同研究の促進に向けた意見交換を行いました。
当日は、両国から２グループずつそれぞれの研究者から、燃料デブリ取出し臨界安全技術の高度化に係る取組みや、微生物生態系による原子炉内物体の腐食・変質に関する評価研究の取組みを通じて得られた研究成果について紹介がされました。また、露国のMinistry of Science and Higher Education of the Russian Federation (MSHE)から、今年度の日露共同研究の公募に向けた準備状況やその概要について紹介があり、具体的な公募要項の公開時期、研究期間、予算等について関心が寄せられました。
　本カンファレンスを通して、JAEAとMSHEは、原子力研究に関する両国の科学技術の進歩において重要な役割を果たす共同研究プロジェクトを共同で支援することを表明しました。また、今後一層、両国間の協力関係を強化し、新しい革新的技術につながる国際レベルの科学的成果を目指し、両国の科学技術能力全般を強化していくという理念も共有できました。
　参加者は、ロシアから9名、国内から30名（大学、企業、在ロシア日本国大使館、原子力機構など）、合計39名となり盛況でした。

　本ワークショップは、「英知事業　国際協力型廃炉研究プログラム（日露原子力共同研究）」の一環として、幅広い分野の研究者や廃炉研究者が参加し、廃止措置等に関する日露間での基礎基盤の共同研究の促進に向けた意見交換を行うものであります。
　研究者の皆様のご参加をお待ちしております。