課題番号:デブリ-216
段階:Design
廃炉プロセス燃料デブリ取り出し
検討対象戦略・リスク
課題緊急時対策

ニーズ

※「望ましい状態とその理由」内のキーワードから福島原子力事故関連情報アーカイブへリンクしています(別ウィンドウで開きます)。キーワードでの検索となるため表示に時間がかかることがあります。
① メンタルな領域を含む環境が作業安全に与える影響を評価したい。

望ましい状態とその理由

作業に従事する者の安全と健康を確保するために、精神面も含めて作業従事者が置かれる環境が、作業安全に与える影響を把握しておくことが望ましい。

理想に対する現状

現行では東京電力の作業管理の一環としてマネジメントされているものと考えられるが、詳細は不明である。

解決すべき課題

心理学的側面も含めて、作業員がミスを犯す可能性のある箇所・状況を把握し、適切な対策を行う必要がある。
例えば、単調な繰り返し作業におけるミスの防止、一方で不具合が発生した際の緊張度の高い作業によるストレス等への対応が考えられる。

(参考)関連する研究課題

実施されている研究課題

特になし

検討されている研究課題

特になし
② 偶発的な内部被ばく評価、それに伴う健康管理したい。

望ましい状態とその理由

作業員の健康管理を適切に行うために、放射性微粒子を偶発的に摂取しうる等の環境・状況を特定し、人体への影響評価を行うことが望ましい。
内部被ばく防護に関しては、放射性ダストの飛散抑制、汚染拡大防止等の設備上の措置を講じた上で、作業エリアの対象核種と空気中濃度及び表面密度から適切な防護措置を選定し、内部被ばくに繋がる吸入摂取や身体汚染の防止に努めるべきである。

理想に対する現状

2021 年度から内部取り込み防護と取り込み時の線量評価のための廃炉・汚染水・処理水対策事業による研究開発(内部被ばく線量の測定・評価に係る技術開発、内部取り込みに対する防護に係る技術開発、内部被ばく対応システムの開発)が行われている。

解決すべき課題

これまで想定されてこなかった場所において、放射性微粒子を偶発的に摂取しうる環境・状況を洗い出し、必要に応じて対策を行う必要がある。
特に、内部被ばくに係る評価手法の整備が求められる。内部取り込み事象の発生時は、体外計測法(肺モニタ)やバイオアッセイ法により預託実効線量を適切に評価する必要がある。このため、事前に被ばく評価において重要なα核種を選定し、空気中濃度の管理、防護装備の着用基準、機器校正管理へ反映しておくことが重要である。
また、作業環境や入退域の作業者身体における表面密度の管理は、区域区分を超えた汚染拡大を早期に発見し、遊離性汚染から再浮遊したダストによる内部取り込みを未然に防止するために重要である。

参考文献

(参考)関連する研究課題

実施されている研究課題

特になし

検討されている研究課題

特になし

資料

関連サイト