基礎・基盤研究の全体マップ

基礎・基盤研究の全体マップ(2020年版)

※ マップをクリックすると詳細版を見ることができます 

    大きく表示する(全体マップPDF)
    詳細版はこちら(詳細版PDF)
    全てのマップをダウンロード(map.zip、32.7MB)
    2019年版はこちら(map2019.zip、19.1MB)

1. 基礎・基盤研究の全体マップとは

「基礎・基盤研究の全体マップ」は、「廃炉を合理的に進めるための全体戦略」「廃炉プロセス毎の課題・ニーズ」「技術基盤研究」の三層構造で構成したものを二次元上にマッピングしたものです。

「基礎・基盤研究の全体マップ」の全体構成

図 「基礎・基盤研究の全体マップ」の全体構成

「基礎・基盤研究の全体マップ」は、汚染水対策から処理・処分・環境回復までの廃炉全体を俯瞰し、それぞれの廃炉プロセスの中にあるニーズの相関を示すことで、基礎・基盤研究の解決すべき課題を整理しました。

「基礎・基盤研究の全体マップ(詳細版)」は、そのニーズを選択することで「一件一葉」の詳細情報を得ることができます。

1F廃炉プロジェクトを合理的に進めるためには、現在だけでなく将来も見据えて必要と考えられる重要な研究課題を、実施時期と実施方法とあわせて同定する必要があります。そのため、プロジェクトのニーズ、研究のシーズのマッチングを検討し、プロジェクト全体を対象として手つかずの重要な研究や埋もれている(気づかれていない)研究課題を掘り起こし、重要な研究課題として提示します。これまで進めてきた「廃炉に関する基礎・基盤研究の課題リスト」の更新を進めるとともに、ニーズ、シーズの関係を整理し、上記要求に応えられる「基礎・基盤研究の全体マップ」を作成していきます。

2. 背景(モチベーション)

日本原子力研究開発機構(以下、「JAEA」という)では、廃炉国際共同研究センター(以下、「CLADS」という。)を組織し、令和元年12月に改定された「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」等を踏まえ、東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所廃炉(以下、「廃炉」という。)に係る研究開発を進めています。

廃炉は、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(以下、「NDF」という)の「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2019」(以下、「戦略プラン2019」という。)等に応じて進められます。

戦略プラン

図 福島第一原子力発電所の廃炉に係る研究開発実施体制の概略(NDF 戦略プランより抜粋)

戦略プラン2019では、研究開発の効率的解決に向けて廃炉・汚染水対策チーム会合決定に基づき、「廃炉研究開発連携会議」を定期的に開催しています。
JAEAでは、「廃炉基盤研究プラットフォーム」を組織して、基礎・基盤研究の駆動力としています。この中で、「戦略プランに基づく基礎・基盤研究の全体マップ」の提示、更新が求められています。

廃炉基盤研究プラットフォーム
       

JAEAでは、「廃炉に関する基礎・基盤研究の課題リスト」の整備を行ってきましたが、平成30年度より文部科学省が実施してきた「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業」(以下、「英知事業」という。)を引き継ぎ、アカデミアとの連携を強化し、廃炉に資する中長期的な研究開発・人材育成をより安定的かつ継続的に実施する体制を構築することを機に廃炉全体を俯瞰する「基礎・基盤研究の全体マップ」を整備しました。

「基礎・基盤研究の全体マップ」は、廃炉の進捗により、そのニーズやニーズの重要度は変化するため継続的に更新を実施します。

3. ニーズの重要度評価

廃炉研究の推進力とすることを目的に、基礎・基盤の観点によるニーズの重要度を専門家により評価しました。評価により、4つのカテゴリに分類することで研究資源の選択と集中による効率的な研究に資することができます。評価が混在する場合には、2色の色分けで表現しています。

ニーズの重要度評価

○評価は、以下の二軸とする
  ①インパクト(当該課題が解決されない場合、1F廃止措置全体(リスク、工程、コスト)に及ぼす影響度合い)
  ②より基礎的・原理的な研究が求められるか否か

○それぞれの軸の評価指標。
  ①インパクト(当該課題が解決されない場合、1F廃止措置全体(リスク、工程、コスト)に及ぼす影響度合い)
   ①-1:当該課題が解決されない場合、リスク、工程、コストに及ぼす影響
   ①-2:現時点における技術や知見によって解決できる見通しが少なく、R&Dが必要とされる度合い
  ②より基礎的・原理的な研究が求められるか否か
   ②-1:メカニズムの解明や理論構築が求められる
   ②-2:科学的根拠による説明性が求められる
   ②-3:蓄積性が求められる、解決に時間を要する