課題番号:処-302
段階:Action
廃炉プロセス処理・処分・環境回復(燃料に由来するα核種が含まれる廃棄物含む)
検討対象処分
課題処分概念に応じた処分技術

ニーズ

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① 処分概念に応じた処分技術を確立し、処分を実行したい。

望ましい状態とその理由

事故廃棄物の処分に対し、多様なステークホルダーの要望、懸念、廃棄物の特性等を踏まえて検討された処分概念に基づき、これを実現可能な合理的で安全な処分技術の高度化・確立が望まれる。
また、性能評価の結果、適用に問題がある場合、新たな処分概念・処分技術を検討・構築する手法を準備しておくことが望まれる。

理想に対する現状

放射性廃棄物に関する処分の成立性に大きな影響を及ぼし得る重要シナリオの抽出が行われ、重要シナリオ等に基づき処分概念に求められるニーズの把握が進められている。
これらのニーズへの対応策として処分概念オプションの構築を実施するとともに、処分概念オプションの構築のための技術の高度化が図られている。

解決すべき課題

処分技術に関しては、放射性廃棄物の特徴を踏まえ、処分施設の長期変遷挙動等の検討に基づき処分の成立性に大きな影響を及ぼし得る重要シナリオを抽出し、その重要シナリオ等に基づき処分概念に求められるニーズを把握して、ニーズへの対応策として、高度化を図ってきた安全評価技術や国内外の知識等を適時活用し、処分概念オプション案を構築・改良することが重要である。
さらに、この処分概念オプション案を反映した個別廃棄物ストリームの対象を広げ、福島第一原子力発電所の放射性廃棄物全体を俯瞰した処分概念オプション案の検討を行うとともに、性状把握で必要な精度や廃棄体性能の目標の提示等といった処分以外の分野で得られる知見と連携して、固体廃棄物の具体的管理について全体としての適切な対処方策検討に寄与する必要がある。
処分概念に基づき、処分場の構成要素と、構成要素の機能を明確化し、処分場の設計を行う必要がある。
各構成要素に期待する機能が十分に発揮されるか、実験や解析等により確認する必要がある。
必要に応じて、各構成要素に期待する機能が発揮できるような技術開発を行う必要がある。

参考文献

(参考)関連する研究課題

実施されている研究課題

廃炉・汚染水対策事業固体廃棄物の処理・処分に関する研究開発(保管管理、処理・処分概念の構築と安全評価手法の開発、性状把握の効率化、研究開発成果の統合) [資料1] [資料2]
廃炉・汚染水対策事業固体廃棄物の処理・処分に関する研究開発 [資料]
H28年度英知汚染水処理で発生する合成ゼオライトとチタン酸塩のセメント固化体の核種封じ込め性能の理解とモデル化およびその処分システムの提案 [資料]
R1年度英知高い流動性および陰イオン核種保持性を有するアルカリ刺激材料の探索と様々な放射性廃棄物の安全で効果的な固化 [資料]
R1年度英知燃料デブリ取出しに伴い発生する廃棄物のフッ化技術を用いた分別方法の研究開発 [資料]

検討されている研究課題

特になし

関連する課題

資料

関連サイト