課題番号:共-4
 
廃炉プロセス共通項目
検討対象耐放射線性

ニーズ

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① 耐放射線性技術を確立したい

望ましい状態とその理由

建屋内やPCV内では非常に線量が高いエリアが存在するため、そこで用いる機器等には高い耐放射線性が求められる。
電子機器の耐放性は燃料デブリ取り出し装置・機器の開発他の中でも重要となる。

理想に対する現状

2021年9月に、2号機の原子炉格納容器のウェルプラグの表面付近で、毎時1.2シーベルトの高い放射線量が確認された。線量調査結果を基に除染、ウェルプラグ上部等への遮蔽体設置を行い、2022年5月に再度線量低減効果を確認している。今後、オペフロ南側の開口部設置作業を実施予定であり、作業エリアが再度汚染するリスクがある。
以下に2020年度の1年間に計測された原子炉建屋内での空間線量率のうち、1~6号機の中で最も高い場所(117mSv/h)を含む2号機原子炉建屋5階の測定結果を示す。

解決すべき課題

高い耐放射線性が求められる機器等としては、各種センサー、半導体パーツ、ケーブル、カメラ、等が挙げられる。
どの程度の耐放射線性が求められるかについては、使用される環境の線量、使用される時間(累積線量)に依存するため、具体的にどのような環境においてどのように使われる機器であるかを想定した上で開発を行うことが重要となる。

参考文献

(参考)関連する研究課題

実施されている研究課題

H28年度英知廃炉作業ロボット向け耐放射線組み込みシステムの開発 [資料]
R1年度英知再臨界前の中性子線増に即応可能な耐放射線FPGAシステムの開発 [資料]
R1年度英知耐放射線性ダイヤモンド半導体撮像素子の開発 [資料]
R2年度英知遮蔽不要な臨界近接監視システム用ダイヤモンド中性子検出器の要素技術開発
R2年度英知無人航走体を用いた燃料デブリサンプルリターン技術の研究開発

検討されている研究課題

特になし

関連する課題

資料

関連サイト