課題番号:汚染水-302
段階:Action
廃炉プロセス汚染水対策
検討対象水処理
課題α核種や難測定核種の測定

ニーズ

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① 62核種全てを測定したい、効率化したい
時間軸:汚染水対策中期

望ましい状態とその理由

正確性の向上、過度な保守性の排除のためには、ALPS処理水に対して62核種について全てを測定できることが望ましい。

理想に対する現状

ALPS処理水に対して、現状では62核種全てを測定している訳ではなく、同位体の存在比等に基づき評価で定量している核種、全αで包絡させている核種が存在する。
測定の短時間化も課題となっている。特に、Cd-113やNi-63のような難測定核種は、測定に2ヶ月程度かかっており、目標として2週間程度で運用できると良い。
ALPS 処理水の海洋放出前に測定・評価する対象核種は、インベントリ評価と、建屋滞留水等の核種濃度の実測データ、核種の物理・化学的な性質の考察を組み合わせたフロー(図参照)に基づき、 29 核種が選定されている。

解決すべき課題

今後の廃炉作業の中で、燃料デブリから汚染水への移行係数が変化する等の要因により測定・評価対象核種とすべき核種に変化が生じた場合、測定・評価対象核種の再評価が必要となる。
特に、同位体の存在比等に基づき評価で定量している核種、全αで包絡させている核種について、保守的な評価ではなく実際に測定することで、正確性を一層向上させることができる。
測定の短時間化も課題となっている。特に、Cd-113やNi-63のような難測定核種は、測定に2ヶ月程度かかっており、目標として2週間程度で運用できると良い。

参考文献

(参考)関連する研究課題

実施されている研究課題

特になし

検討されている研究課題

特になし
② 水中のα核種モニタリング
時間軸:汚染水対策中期

望ましい状態とその理由

水処理工程において、できるだけ下流にα核種が入ることを避けることが望ましく、そのためには水中におけるα核種モニタリング技術が開発されることが望まれる。

理想に対する現状

現状では、水を採取してα核種を分析している。仮に、水中のα核種濃度の傾向をモニタリングできた場合、下流域への影響を把握することができ系統の信頼性を上げることができる。

解決すべき課題

特に、α核種について連続監視を行い、測定数値が上がってきた場合にアラートを出せる様なモニターが必要となる。

(参考)関連する研究課題

実施されている研究課題

R3年度英知アルファ微粒子の実測に向けた単一微粒子質量分析法の高度化

検討されている研究課題

特になし

関連する課題

資料

関連サイト