課題番号:解体-101
段階:Preparation
廃炉プロセスPCV/RPV/建屋の解体
検討対象現状把握
課題炉内・建屋内の汚染状況の把握(解体のための)
ニーズ
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① 汚染状況・線量分布・放射能量を把握したい。
時間軸:PCV/RPV/建屋の解体【長期1】
望ましい状態とその理由
理想に対する現状
2023年3月30日に東京電力が公開した「廃炉中長期実行プラン2023」には、具体的なPCV/RPV/建屋の解体期間が示されておらず、どのような方法・手順で解体を実施するか検討されていない状況である。
一方、燃料デブリの取り出しのためのPCV/RPVにおける内部調査や、燃料デブリ取り出し作業における環境改善を目的とした建屋内の放射線源調査や除染等の検討は、それらに関連する研究開発とも並行して進められている。特に1号機・3号機と比較して原子炉建屋内の線量が高い2号機の燃料デブリ取り出しでは、高汚染配管の遠隔による撤去または除染が重要視されている。
また、燃料デブリ取り出しにおける安全評価での活用を目的として、燃料デブリの加工・切削等により発生するダストの乾燥・湿潤環境における飛散や移行挙動に関するデータ取得も実施されている。
解決すべき課題
今後実施されるデブリ取り出し作業時に把握された燃料デブリ等のPCV/RPV/建屋内残留状況も参考に汚染状況を把握する必要がある。
燃料デブリ取り出し後の汚染状況・線量分布・放射能測定方法を検討する必要がある(どのような遠隔機器や手順で線量分布を測定するか、評価するか 等)。
測定によらない評価を行うためには、重大事故後、放射性物質がRPV/PCV/建屋内をどのように移行したか、という現実的なソースターム評価が必要である。また、その後、経時変化によって、どの様に分布が変化するのかの評価も必要である。
上記の推定において、不確かさが大きい、あるいは不明である場所の汚染状況・線量分布・放射能量の測定を実施する必要がある。また、必要に応じて、その測定方法についても検討する必要がある。
参考文献
(参考)関連する研究課題
実施されている研究課題
H29年度英知放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
H30年度英知プラント内線量率分布評価と水中デブリ探査に係る技術開発
R2年度英知合理的な処分のための実機環境を考慮した汚染鉄筋コンクリート長期状態変化の定量評価
R3年度補助事業原子炉格納容器内部詳細調査技術の開発
検討されている研究課題
特になし